フリーローンに借り換えるメリットとデメリットについて

「借金で借金を返済する」ということは、言い方によっては非常に悪く聞こえるかもしれません。しかし、「より良い条件で返済ができる」という金融機関からの借り換えであれば、それは決して間違った方法ではありません。

そんな「借り換え」での融資に関して「フリーローン」という選択肢がありますが、フリーローンでの借り換えというものは有効な手段なのでしょうか。そこで、フリーローンと借り換えの相性やメリットなどについて解説していきます。

まず、フリーローンが借金の借り換えに適しているのではないかという理由として「金利が安い」「限度額が高い」という2つのポイントが挙げられます。

まずは「金利が安い」ということです。借金の返済に苦労する理由の一つに「金利の支払い」があります。お金を借りているので利息を支払うことは当然なのですが、これが高いと毎月の返済の負担が大きくなります。利息の支払いについては「金利が高い」「借入額が多い」「返済期間が長い」といった理由で負担が増加しますが、その中でも「金利」に関しては借り換えによって問題を解決できます。

フリーローンは、一般的に安い金利で利用することができます。つまり言い換えると、フリーローンで借り換えを行うと、金利が下がる可能性が高いのです。もちろん、個々の状況によっては金利が変わらなかったり、逆に金利が高くなる可能性もありますが、その点は融資の申し込みの際にわかります。また、各金融機関ごとに金利の上限は明示されていますので、仮に希望額がいくらであっても現状の金利よりも上限金利の低い金融機関のフリーローンに申しこめば、確実に金利が安くなります。

次に「限度額が高い」というポイントです。借り換え元が1社であればまだしも、いわゆる「おまとめ」になるような2社以上の借金をフリーローンで全額借り換えようと思うと、どうしても借り入れなければならない金額が高くなってしまいます。例えば50万円の借金が4社だと200万円になります。

なので、借り換え先は限度額が高い方が良いのです。フリーローンの特徴の一つとして「限度額が高い」というものがあり、審査に通るかどうかは別としても、合計金額が大きくなるおまとめローンとしても活用することができます。限度額の低い金融商品だと、場合によっては全額を借り換えることができない可能性もありますので、この点でもフリーローンは有利なのです。

  • 消費者金融、銀行カードローンとの金利比較

先ほど「フリーローンは金利が低いから借り換えに適している」という話をしましたが、実際にフリーローンの金利は他の金融商品、具体的に「消費者金融」および「銀行カードローン」と比べるとどれだけ安くなるのでしょうか。

各金融機関の金利については、各ホームページで調べる必要がありますが、まず単純な指標として「フリーローン>銀行カードローン>消費者金融」という式が成り立つといえます。この図だけで見るとフリーローンが単純に金利が安いと見えますが、実際のところはそうとも言えません。

金融商品に明示されている金利には「上限」と「下限」があります。要するに「◯.◯%~◯◯.◯%」というように、ある程度の幅が設定されていることが多いです。この幅についても金融機関ごとに異なり、10%以上の幅が設定されていることも多いです。その際の「上限金利」に関しては、上記の不等号が成り立ちます。

しかし、下限を考慮に加えるとなると、いよいよわからなくなってしまいます。融資の際に設定する金利に関しては、借入額の大きさなどを中心に決定されます。有り体に言えば、借り入れたい金額が大きいほど金利が安くなり、金額が小さいほど高い金利が設定されるということになります。しかし、厳密に「何万円以上ならどの程度の金利」といったような指標は公表されておらず、上限と下限の金利と融資額が明示されているだけです。金利の決定基準には融資に申し込んだ人の「信用度」なども関わってきますので、「これくらいの金利になるだろう」と思って審査に申し込んでも実際にはそれより高い金利が設定されたという話は良くあります。

融資を受けたい、つまり借り換えたい借金の総額が高いほどに、低い金利で利用できる可能性は高いです。上限と下限の存在する金利の設定の場合、その下限金利が設定されればフリーローンよりも低い金利になることもあります。フリーローンの場合だと、中には固定金利のものもあり、下限金利の存在する金融商品よりも高い金利になる可能性もありますが、往々にして金利固定のフリーローンとそうでない場合の下限金利の水準は数%しか違いません。そして、上限金利との差は10%前後の大きさがあり、5%~6%の金利で利用できるメガバンクのフリーローンであれば安定して低い金利で利用することができます。

逆に、地方銀行のフリーローンだと、金利がカードローンのそれとほぼ変わらない水準になる可能性が高いのです。もちろん、その場合でも消費者金融の金利に比べると上限金利が3%ほど低く設定されているので、特に借り換えの金額が低い人ほど金利が低くなりやすくなります。

ですが、複数社からの借り換えである「おまとめ」の場合だと、融資希望額は大きくなりやすくなります。そうなると、人によって、および借り換え先の金融機関によっては最低水準の下限金利で借り入れをすることができる可能性もあります。借り換えによる金利の考慮は、単純にその金融機関の提示する実質年利率だけでなく、いくら借り換えたいのかを考慮に入れた上で借り換え先を決めなければなりません。

  • 借り換えのメリット、デメリット

フリーローンでの借り換えのメリットは、「金利が安い」ということと「おまとめは債務の管理にも役立つ」ということです。

まず「金利が安い」ということです。特にメガバンクのフリーローンであれば、5~6%程度の低い金利で融資を受けられる所も多いです。消費者金融の場合だと金額にもよりますが、18%という利息制限法の上限ギリギリで返済を続けている可能性もあります。借り換え先の金利次第ではあるのですが、上手くすれば金利を10%以上下げて返済を行うことができる可能性もあります。借り換えやおまとめでは、元本を減らす効果はありません。少しでも返済の負担を減らしたいと思うのであれば、金利を下げることを重視しなければなりません。

もう一つは、おまとめの場合だと「債務の管理に役立つ」ということです。複数社からの借金の場合だと、元本が複数存在する上に返済も同じ日ではありません。毎週のように返済に追われる日々では、完済までのビジョンも明確にはできません。一つの金融機関からの借り換えで借金をまとめることができれば、元本がどれだけ残っているのか、毎月の返済額はどれくらいになるのかが理解しやすくなります。

債務の管理に関して付け加えると、「追加の借り入れができなくなる」ということが一つメリットとして挙げられます。今まで借金苦が続いてきた原因の一つとして「追加借り入れによる元本の増加」が挙げられます。50万円を限度額とすると、現在の残債との差額については無審査で追加融資を受けられます。その結果、何時まで経っても完済することができず、利息の支払いもかさむことで経済的な光明が見えてこないのです。フリーローンの場合は、一度借りたら後は返済し続けるだけになるので、借り換えで完済した金融機関は解約しておけば、そう簡単には借金を増やす事はできません。

デメリットとしては「そもそも借り換えを認めないフリーローンがある」「追加の借り入れができなくなる」ということが挙げられます。

まず、そもそもの問題として「借り換えができないフリーローン」というものがあります。フリーローンは「事業資金」としての使用を認めないことが多いのですが、中には「借り換え」「おまとめ」の目的ではフリーローンの利用を認めていない場合もあります。「借り換えとは明かさずに借りれば良いのでは?」というずるい考え方もできますが、フリーローンは資金使途を明確にできる書類(請求書、パンフレット等)の提出が求められることが多く、この点で嘘がバレてしまいます。融資の審査で嘘を付けば、十中八九その審査には通らないことでしょう。

そもそも、借り換えをしたいということは「既存の借金が存在する」ということになります。金融機関は、「他社借入額」の多さを審査に反映させますので、どうしても借り入れの際は審査に響きます(詳しくは後述)。

もう一つは先程メリットの話しでも取り上げた「追加借り入れ」ができなくなることです。この点は「借金を確実に減らせる」という点においてメリットになり得ますが、同時に「お金に困ってもすぐに用意する当てがなくなる」ということになります。フリーローンには追加借り入れの制度が無いので、フリーローンで借り換えを行った場合には無審査で追加借り入れはできません。加えて、おまとめなどの目的で融資を受ける場合、おまとめの原因となる借金を解約しなければならない場合もあるので、そうなると本当に簡単には借金ができなくなり、他社借入額の多さによって他社の審査にも通りにくくなります。

  • 借り換え時の審査は厳しくなる?

フリーローンで借り換えを行う際には、審査は厳しくなる傾向にあります。厳密に言えば「おまとめローン」を除くと、複数の借金をまとめると高額になることによって審査が厳しくなり、他社借入額が多いことがネックになります。

まず、融資希望額が高額になると審査は厳しい傾向にあります。高額な融資ほど返済期間は長引き、金融機関でも貸し倒れのリスクをより重く考えなければならなくなります。借り換えする借金の数が多くなるほど、融資希望額も多くなります。つまり、現状の残債の合計額が大きいほど、審査基準が厳しくなります。

これが「おまとめローン」であると金融機関が明示している金融商品であれば、金融機関としても考慮することができます。しかし、おまとめ目的のローンというわけではない場合だと、融資希望額が大きいことは審査基準を重くする理由にしかなりません。

もう一つの理由としては「他社借入額」です。他社借入額、つまり「他の金融機関で借り入れている借金の総額」が大きいと、審査基準は厳しくなります。借り換えをするためであることを明示できればこの点はそこまで大きなデメリットにはなりませんが、借り換え用ではないフリーローンの場合だと、この点がネックになります。

このように、フリーローンで借り換えやおまとめを行う場合には、審査が厳しくなってしまいます。そう簡単に、低金利で一本化することはできないということです。もちろん、その条件に見合うだけの属性を持っていれば別ですが、審査にはそれなりの覚悟で臨まなければなりません。

  • 借り換えの流れについて

「借り換え」と言っても、基本的に融資額が指定口座に振り込まれるという点は変わりません。利用者は、口座に振り込まれたお金を使って、借り換え元になる金融機関に一括返済を行います。これによって、元の金融機関からの借金はゼロになり、借り換え先の金融機関へ返済を続けていくことになります。

しかし、「住宅ローン」や「自動車ローン」とは違って、現金という形でローンの対価を受け取ることになります。それを他社への返済に回さずに、何か別の目的に使うこともできます。理論上はそれも不可能ではありませんが、当然ながらそんなことをしていては借り換えするはずの借金を減らすことができません。借り換えのために借りたお金は、既存の借金を返済するためだけに使うようにしましょう。そうしなければ、待っているのは「債務整理」の道だけになってしまいます。

  • まとめ

フリーローンの特性上、借り換えやおまとめにも適している特徴が数多く存在します。しかし、審査が厳しくなるなど、デメリットも存在します。決して楽な方法というわけでもないのです。

ですが、低金利のフリーローンで借り換えを行うことに成功すれば、以降の返済の負担はかなり削減できるケースが多くなります。支払う利息の金額が減れば、それだけ多くの金額を返済に充てることができますし、生活も楽になります。借金の負担を減らすための選択肢としては、十分な価値が有るはずです。