フリーローンはどれを選べば良い? 各種フリーローンを徹底比較

金融機関からお金を借りる際には、その金融機関が提供している「金融商品」の中から選択して審査の申し込みをする必要があります。一つの金融機関でも、お金の借り方はいくつかの選択肢があるということです。その中の一つに「フリーローン」という選択肢があります。

「金利が安い」「追加借り入れができない」などの特徴がありますが、フリーローンやそれに該当するローンでも金融機関ごとに異なる特徴を持ちます。そこで、各金融機関ごとのフリーローンを比較してみました。

フリーローンの選定基準は、主に「金利の低さ」と「繰り上げ返済手数料の安さ」の2つのポイントを抑えておく必要があります。その他にもいくつかの条件はありますが、どんな人にも共通して該当する基準としては、この2つのポイントは無視できません。

まずは「金利」についてです。お金を借りる以上は、返済をしなければなりません。その際には、分割した元本と同時に「利息」も支払わなければなりません。その利息は、借りた金額の多さと、実質年利率の高さに応じて金額が決まります。なので、同じ金額を借り入れても、金利の多さで毎月の利息の大きさも変わってきます。

金融機関からお金を借りる際には、可能な限り金利が低いところを選ぶ必要があります。金利は年間で数%~十数%という数字が設定されていて、毎月これを月割した金額を利息として支払います。毎月の利息金額は元本に対して1%前後であり、大した金額にはならないという認識を持っている人が多いです。しかし、これが積み重なると思っていた以上に経済的な負担を強いられることになるのです。

追加での借り入れのできないフリーローンであるとはいえ、借り入れる金額が大きいほどに返済期間も長引きます。そうなると、利息を支払う期間も長引くわけですから、負担を少しでも減らして真っ当に返済を終わらせるためには、金利の低いところを選ぶ必要があります。

フリーローンは同じ金融機関のカードローンに比べると比較的低い金利が設定されていますが、さらに少しでも金利の安くなるところを選んでおいたほうが、後の負担を減らすためにも必要なことです。人によっては利息の負担が予想外に大きすぎて債務整理を行うというケースも有るくらいですから、数%でも決して馬鹿にできません。

もう一つの「繰り上げ返済手数料」については、毎月の返済とは異なる返済を行う時に必要な手数料です。金融機関からお金を借りる場合、毎月決まった金額を返済していくことになります。分割した返済期限が到来するまでは返済する必要はありませんが(これを「期限の利益」と言います)、少しでも早く完済したいということで、それを無視して返済をすることもできます。

しかし、その際には通常のATM手数料などとは別に「繰り上げ返済手数料」が必要になります。しかも、これが数千円単位で発生する金額になるので、そう何度も利用していては手数料だけで数万円の金額になってしまう可能性もあります。しかし、繰り上げ返済をすることで元本が減れば、完済できなくても以降の金利が少しでも安くなり、「借金が減った」という精神的な安定ももたらされます。

何度も利用することはそもそも理にかないませんが、借り入れた金額の多さによっては数回の繰り上げ返済であれば現実的です。その際に必要になる手数料は、やはり少ないに越したことはありません。もし、借りる際には繰り上げ返済を意識していなかったとしても、それなりの金額を借り入れたいと思っているのであれば、繰り上げ返済手数料のやすい金融機関を選ぶことが重要です。

  • メガバンクフリーローンの特徴

次は、各金融機関のフリーローンについておおまかに解説していきます。まずは「メガバンク」です。要するに「三菱東京UFJ銀行」や「三井住友銀行」といった、全国に支店を展開している大手銀行と呼べるような銀行です。メガバンクのフリーローンの特徴としては「金利が最低水準」であることと「利用条件に前年度年収と勤続年数が設定されている」事が挙げられます。

まずは「金利が最低水準」であるということです。全国レベルの強い営業基盤を持つメガバンクは、安い金利でも貸し倒れのリスクをコントロールすることができます。金融機関にもよりますが、5%~6%程度の実質年利率で借り入れることもでき、毎月の金利が元本に対して1%を下回ることが多いです。金利が安くなるので、返済の負担を大幅に減らすこともできます。

しかし、借り入れの条件として「前年度の年収」と「勤続年数」が設定されています。多くのメガバンクでは、「前年度の税込み年収200万円以上」という条件を設定していることが多く、つまり年収が少なくなるパートやアルバイトの場合だと、この条件を満たすことが極めて難しくなります。勤続年数に関しても「2年以上」を条件として設定していることが多く、新入社員には満たせない条件となります。仮に年収が多かったとしても、転職して間もない人の場合だと勤続年数の条件を満たせません。

つまり、金利が安くて返済の負担が少なめなのですが、利用できる条件を満たしていないと申し込みをすることができない、利用できる人が限定されてしまうということになります。ただし、一般的な会社員であれば達成することが難しい条件ではないので、そこまで狭き門であるとも言えません。何よりも、金利が安いということは返済の負担が少なくなり、フリーローンを利用するにあたって重視したいポイントです。

  • 地方銀行フリーローンの特徴

次に、「地方銀行」のフリーローンの特徴について解説していきます。地方銀行で提供されているフリーローンの特徴としては「金利がそこまで安くない」ということと「銀行の営業地域にいないと利用できない」ということが挙げられます。

まず、金利についてですが、これは同じ銀行で提供されている「カードローン」と、ほとんど変わらない水準であることが多いです。特に「上限金利」に関して言えば、カードローンと全く変わらない数値であることが多いです。もちろん、銀行によってその水準は異なりますが、メガバンクに比べると手放しに「安い」とは言えない水準です。

もう一つの特徴として「営業地域」が挙げられます。「地方銀行」と言うくらいなので、その地方以外の場所だとそこまで多くの銀行は営業していません。近隣のエリアであれば県内に数店舗ならあるかもしれませんが、離れれば離れるほどに営業店舗はなくなっていきます。

この「営業地域」に関して、利用条件に含まれていることがあります。要するに「その地域」もしくは「銀行が営業している地域」に住んでいる、もしくは勤務先があるという条件を満たさないと、その地方銀行のフリーローンを利用できないということです。細かい条件については金融機関ごとに異なりますが、少なくとも「選択肢が限られる」ということは間違いありません。

しかし、デメリットばかりがあるわけではありません。メガバンクと比較すると「属性に関わる利用条件が緩い」ことと、「その銀行に何らかの別の利用目的があれば有利に働く」というメリットが有ります。

前述の「年収200万円以上、勤続年数2年以上」という条件は、地方銀行のフリーローンではそこまで見かけることはありません。あったとしても年収や勤続年数の水準がメガバンクより低い数値であることが多く、利用の難易度が下がります。

また、その銀行で「給与受取口座を保有している」「住宅ローンを利用している」といった、何かフリーローンとは異なる利用目的をしている場合には、金利が下がりやすい傾向にあります。貸し倒れのリスクをそこまで考えなくても良くなるので、その根拠となる金利も低く設定することができるのです。メガバンクの利用条件を満たせない人でも、地方銀行のフリーローンならば審査に申し込むことができ、金利についても多少は有利に働く可能性もあります。

  • ネット銀行フリーローンの特徴

銀行のフリーローンとして、最後に解説するのは最近流行の「ネット銀行」です。このタイプのフリーローンの特徴としては「金利が低くない」ことと「口座が必須」であるということです。

まず、金利に関しては地方銀行と同様に、カードローンと同じ水準となっています。特に、そこまで多くない金額を借り入れる場合だと上限金利を設定されることが多く、10%以上の金利が設定されることが多くなります。当然ながら、毎月の返済に必要な利息は高くなりますので、返済の負担が大きくなります。

もう一つの特徴である「口座が必須」であるということは、ネット銀行のフリーローンの最大の特徴と言えます。ネット銀行は「店舗」も「専用ATM」も存在しません。なので、そのネット銀行の口座を保有していないとローンを利用することができません。既に何らかのネット銀行の口座を保有していれば、そのネット銀行のフリーローンを利用するという選択肢も悪くありません。しかし、一つもネット銀行の口座を保有していない場合だと、フリーローンの申し込みに際してそのネット銀行の銀行口座を作らなければならなくなるので、手続きが煩雑になります。また、フリーローンのためだけに口座を開設するというのも、何だか面倒な話です。

メリットとしては、フリーローンの審査がネットと郵送で全て完結するので、店舗まで出向かなくて良いということです。と言うよりは、そもそもネット銀行に実店舗は存在しません。なので、銀行の窓口まで出向くのが面倒だという人や、もともとネット銀行などインターネットで完結する手続きに慣れている人にとっては、かなり手軽な方法として認識されます。

  • 消費者金融、銀行カードローンとの比較

お金を借りれる方法はフリーローンだけではありません。他にも有名所では「消費者金融」や、同じ銀行でも「銀行カードローン」という選択肢もあります。では、フリーローンとこれらの金融商品を比較してみると、どういったところにフォーカスをあてるべきなのでしょうか。

まず「融資の速度」です。要するに「最短何日で融資を受けられるか」ということです。フリーローンは融資まで数日~数週間かかることが多いです。銀行カードローンは場合によっては即日融資も可能ですが、可能性としては低い部類です。消費者金融は即日融資を強みにしている部分が多く、多くの消費者金融で即日融資の可能性が高くなります。

次に「返済方法」についてです。フリーローンは基本的に口座引落だけになります。銀行カードローンも同様に口座引き落としですが、そうでないこともあります。消費者金融は返済方法の幅が広く、方法という視点においては返済しやすいという特徴を持ちます。

次に「繰り上げ返済」についてです。フリーローンは高い手数料が必要なことが多いのですが、銀行カードローンと消費者金融ではそうした手数料はかからないことが多いです。

また、「資金使途の明確さ」についても異なります。フリーローンは住宅ローン等とは違って資金使途が自由なのですが、審査に際してそれを明確にしなければならないことが多いです。具体的には「領収書」や「パンフレット」など、資金の使用目的がわかる書類の提出が求められます。銀行カードローンや消費者金融では、そうした目的で書類の提出は求められません。資金使途も自由です。

このように、「金利」「追加借り入れの有無」など、一般的に知られるフリーローンの特徴以外にも、さまざまな特徴の違いが存在しています。単純に「フリーローンは金利が安いから」という理由で融資を受けても、融資を受ける目的がフリーローンの特徴に合致しないと思わぬ不利益を被る可能性があります。資金使途や返済の都合など、突き詰めれば実は銀行カードローンや消費者金融でのキャッシングのほうが適しているということも考えられます。

  • まとめ

一言に「フリーローンは金利が低いからお得」と言っても、フリーローンにも種類がありますし、他の金融商品と比較しても無条件にお得とも言えないのが現状です。そもそも、フリーローンが絶対的にお得ということであれば、その他の金融商品は廃れてしまうでしょうが、現在も数多くの金融商品が名を連ねています。

要するに「適性」の問題です。フリーローンにもデメリットが多いですが、そのデメリットをいかに気にせずに、低金利での融資を受けられるかという問題です。フリーローンが持つデメリットが自分にとって致命的であれば、いかに低金利であってもそれは利用すべきではありません。フリーローンに申し込もうと考えているのであれば、まずは自分の「融資に対する要望」をしっかりと把握するところから始める必要があります。