カードローン返済方法と返済総額を減らすコツ

お金に困っているときにカードローンでお金を借りられると「ラッキー!」と思うものです。けれど、忘れてはならないのは借りたお金は返さなければならないということ。カードローンでは、通常、借りた翌月から返済が始まります。

カードローン返済では、借入金の元本はどんな場合でも必ず返さなければなりませんが、それ以外の利息や手数料は返済方法によって増減します。カードローン返済では、できるだけ利息を少なくし、遅延損害金などの無駄な出費が起こらないように気を付けることが大切です。

ここでは、カードローン返済をできるだけお得に行うためのコツをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

返済方法の種類について

・カードローンはリボルビング方式で返済

カードローンでお金を借りた場合には、金融機関で指定されている返済方式に従って、毎月1回返済を行うことになります。カードローンの返済は、リボルビング方式(リボルビング払い・リボ払い)が原則になります。

リボルビング方式とは借入金を複数回に分けて返済する形式ですが、分割払いのように回数を指定して支払うのではなく、定められたルールに従って毎月指定された金額を支払う返済方式になります。リボルビング方式は、下記のとおり、「定率リボルビング方式」と「定額リボルビング方式」の2つに分かれます。

○定率リボルビング方式…利用残高に対して10%や20%といった一定割合を毎回支払う方式

○定額リボルビング方式…毎月1万円というように指定された金額を支払う方式

・元利定額方式と元金定額方式

定額リボルビング方式の中には、「元利定額リボルビング方式」と「元金定額リボルビング方式」があります。両者の違いは次のとおりです。

○元利定額リボルビング方式…借入金(元金)と利息を合わせた毎月の返済額を一定額に設定

○元金定額リボルビング方式…借入金(元金)部分を一定額にして毎月の返済額を設定

たとえば、毎月の返済額が1万円の場合に、元利定額リボルビング方式では1万円+利息を支払うことになりますから、1万円がそのまま元金の返済にあてられます。一方、元金定額リボルビング方式では、1万円の中に利息が含まれている形になりますから、返済額のうち元金の返済にあてられるのは1万円から利息を引いた額ということになります。

カードローンでは利用限度額まで追加で借入れができますから、元金定額リボルビング方式にはなじみにくく、ほとんどの金融機関で元利定額リボルビング方式が採用されています。その中でも特に、「残高スライド元利定額リボルビング方式(残高スライドリボルビング方式)」と呼ばれる返済方式になっているところが多くなっています。

・残高スライドリボルビング方式とは

残高スライドリボルビング方式は、借入残高に応じて段階的に毎月の返済額が変わる方式になります。

以下はオリックス銀行カードローンの例ですが、毎月の返済額は、

残高30万円以下        7000円

残高30万円超50万円以下   10000円

残高50万円超100万円以下  20000円

というふうに、借入残高の区分によって変わる形になっています。このように、残高スライドリボルビング方式では、借入残高をいくつかの区分に分け、借入残高が少ないほど返済額も少なくなるように設定されています。

残高スライドリボルビング方式では、借入残高が減ってくると返済額が少なくなりますから、元本にあてられる額も少なくなってしまいます。そのため、なかなか借金が完済せず、借入期間が長くなってしまうことになります。

利息を抑える方法とは?

・最低返済額より多くを返済する

借金の利息は、借入期間が長くなるほど増えてしまいます。利息の負担をできるだけ少なくするには、できるだけ早く元本を減らして早期に借金を完済するのがいちばんです。

カードローンの返済方式は、前述のとおり残高スライドリボルビング方式であるのが一般的ですから、毎月指定された支払額(約定返済額)だけを支払っていたのでは、なかなか元本が減りません。元本を早く減らしたいなら、約定返済額よりも多くを返済する必要があります。

カードローンの約定返済額は最低返済額ですから、約定返済額以上であればいくら返済してもかまいません。約定返済額の中にそれまでに発生している利息は含まれていますから、追加で返済した分は全額元本にあてられることになります。つまり、追加返済すれば、早く元本を減らして借金を早期に完済することができるのです。

・返済日以外に随時返済する

元本を早く減らして利息の負担をなくすには、毎月の返済日に加えて、随時返済するのも有効です。毎月の返済を口座引き落としにしている場合でも、提携ATMから入金して随時返済できる金融機関が多いですから、余裕のあるときにはできるだけ随時返済すると良いでしょう。

・完済できる金額が用意できれば一括返済する

カードローンの利息を抑えるために、借入金の一部や全部を繰上げ返済するという方法もあります。もし借入金の残金を完済できる金額が用意できるなら、一括返済するのがいちばんです。一括返済すれば、一括返済した日までの利息しかかかりませんので、それ以降は利息が発生することもありません。なお、一括返済する場合に支払う利息の金額については、カードローンのお客様専用ページで返済シミュレーションしたり、直接電話で問い合わせたりすることで確認できます。

・場合によっては借り換えも検討

一括返済できる金額が手元になくても、低金利のローンに借り換えをすることで一括返済をし、利息の負担を抑える方法があります。なお、低金利のローンに借り換えれば必ず利息が減るわけではありません。借り換え後のローンの毎月の返済額が借り換え前のローンの毎月の返済額よりも少なければ、結局返済期間が長くなってしまい、かえって利息が増えてしまう可能性があります。

・無駄な手数料をかけないことも大事

せっかくカードローンの利息を抑えても、余計な手数料がかかってしまえば意味がありません。銀行カードローンでは、返済を他行口座からの引落にすれば手数料がかかることがあります。また、返済時に提携ATM利用手数料がかかるケースもあります。

三井住友銀行カードローンやオリックス銀行カードローンのように、銀行提携ATMやコンビニ提携ATMの利用手数料無料のカードローンもありますから、こうしたカードローンを選べば手数料を気にせずに返済ができます。

利息の計算方法について

カードローンで表示されている借入利率は、実質年利率、すなわち1年借りた場合にかかる利息の割合になります。しかし、カードローンでは借入してから1年間返済を行わなくて良いわけではなく、通常は借入の翌月から返済が始まります。そのため、カードローンの利息は、実質年利率をもとに日割り計算する必要があります

カードローンの利息の計算式は、次のとおりになります。

利息=借入残高×実質年利率÷365×借入日数

たとえば、実質年利率18%のカードローンで50万円借りた場合、30日後に支払う利息の額は

50万(円)×0.18÷365×30≒7397(円)

ということになります。

なお、この場合返済額が1万円であれば、1万円から利息分の7397円を引いた2603円が元金にあてられることになりますから、残元金は49万7397円ということになります。ですから、次の返済日に支払う利息は

49万7397円×0.18÷365×前回返済日以降の借入期間

となります。

遅延しないように必ず返済日を把握する

・延滞すれば遅延損害金がかかる

カードローンでは、毎月1回返済の指定日(約定返済日)が定められています。返済日は金融機関であらかじめ決められている場合もありますが、自分で選べる場合もあります。

毎月の返済(約定返済)は、返済日までに必ず行わなければなりません。もし返済日に返済が間に合わなければ、延滞ということになってしまいます。そして、延滞した場合には、ペナルティとして遅延損害金を支払わなければならなくなります

・遅延損害金の割合はほとんどの場合20%

カードローンの遅延損害金は延滞利息とも呼ばれ、通常の利息よりも高い利率になっています。なお、利息制限法により貸金業者が徴収できる遅延損害金の上限利率は20%と定められているため、ほとんどの業者で遅延損害金は20%となっています

・返済できる期間を確認しておく

返済日より前の返済であれば、いつ返済しても約定返済とみなされるわけではありません。たとえば、約定返済日が毎月10日の場合、6月10日に6月分の約定返済をした後、6月11日にまた返済しても、それは7月分の約定返済とはならない場合があります。

金融機関によって、約定返済とみなされる期間が決まっているケースがあります。たとえば、約定返済日前2週間の返済のみ約定返済とみなされる場合には、それ以前に返済しても随時返済ということになりますから、改めて約定返済日に約定返済をしなければなりません。この場合、約定返済日に約定返済を行わなったら延滞ということになり、遅延損害金が発生してしまいます。

・返済日を忘れそうなら口座引落にする

自分で提携ATMからカードローンの返済をする場合には、気を付けていても返済日を忘れてしまう可能性があります。また、返済日を覚えていても、急な事情で提携ATMのところまで行けなくなってしまうこともあるでしょう。このような場合に備えて、返済は口座引落(口座振替)にしておくという方法があります。

返済を口座振替にしておけば、返済日を忘れる心配もなくなります。ただし、口座振替にした場合、返済日に引落口座残高が不足していれば延滞になりますから、普通預金口座の残高管理が必要になってきます。もし返済日を選べるようなら、給料日直後など、残高不足にならないタイミングに設定しておくのが安心です。

遅延をしてしまった時は、どうすればいいの?

・まずは金融機関に電話連絡

返済日に返済を忘れるなどして返済が間に合わなかったときには、気付いた時点で金融機関にすぐ電話連絡を入れましょう。数日程度の遅れなら、連絡を入れてすぐに返済すれば、大きな問題にはなりません。振込返済したけれど、銀行休業日で返済日に間に合わないというような場合にも、翌営業日に連絡を入れておくと印象が良くなります。取引する上では信頼が大事ですから、できるだけ誠実な態度で対処するようにしましょう。

なお、連絡を入れた場合にも、遅れた日数分については遅延損害金がかかることになりますから、元金を減らしたいなら約定返済額よりも多めに返済しておいた方が良いでしょう。

・常習犯や長期延滞の場合にはブラックになることも

たとえ連絡を入れても、あまりに頻繁に延滞したり、何ヶ月も支払わない状態が続いたりすれば、強制解約となってしまうことがあります。この場合には、ブラックリストに載ってしまいますから、他社からの借入れに影響が出てしまいます。

遅延金の計算方法について

カードローンで延滞した場合には、通常の利息と遅延損害金が同時にかかるのではありません。約定返済日までは通常の利息がかかりますが、約定返済日の翌日以降は、通常の利息の代わりに遅延損害金がかかることになります。

たとえば、通常利率が18%、延滞利率が20%、約定返済日が毎月10日の場合、6月10日の返済が遅延したとすると、6月10日までは18%で計算した利息を支払い、6月11日以降については20%で計算した遅延損害金を支払うことになります。

なお、返済が遅延した場合でも、遅延損害金を別に支払うのではなく、通常は約定返済額のみを支払ったのでOKです。上記のケースで6月20日に約定返済額を支払ったとすると、元金にあてられる額は、

元金=約定返済額-(6月10日までの通常利息)-(6月11日~20日分の遅延損害金)

となります。

この場合、ペナルティとしての遅延損害金を支払った実感はないですが、遅延損害金が発生した分元金が減っていませんから、完済までの期間が長引いてしまうことになります。

まとめ

カードローンの返済の際には、追加返済や繰上げ返済を活用して、できるだけ早く元本を減らしましょう。追加返済をする際にも、約定返済日を確認しておき、毎月の約定返済を怠らないように気を付ける必要があります。もし約定返済日に返済が間に合わなかったり、返済を忘れてしまったりした場合には、速やかに連絡し、できるだけ早めに遅延損害金を払ってしまいましょう。